蛍光面は電子が衝突すると特定の波長の光を発し、スクリーンの役割をする。
蛍光面に使われる蛍光物質は用途により異なるが、マンガンを添加したケイ酸亜鉛やタングステン酸カルシウム、硫化亜鉛などが使われる。
ブラウン管の型番と蛍光色
ブラウン管の型番は3KP1とか5UP1、7JP4や21AXP22など、様々なものがある。これの読み方について解説する。
まず最初の1~2桁の数字は画面サイズを表している。画面が丸型ならその直径、角形ならその対角線の長さを表す。
アメリカで設計されたものならこの数字の単位はインチで、日本で設計されたものだとミリメートルである。めんどくせえなあ。
型番の最後のPから始まる数字はスクリーンの蛍光色や特性を表している。例えば、P1は緑、P4は白、P11は青である。
日本で設計されたブラウン管は蛍光体を表す文字としてPの代わりに
Bが使ってある。 (75AKB1)など。
以下に代表的な蛍光体の残光時間と色、用途を書いておく。一般的にP1やP31以外の蛍光体が使われた静電偏向ブラウン管は希少である。
P1 | 25ms 緑 オシロ用 |
P4 | 22us,60ms 白、黄色残光 テレビ用 |
P7 | 400ms 青白、黄緑残光 レーダー、心電図、SSTV用 |
P11 | 30~100us 青 フィルム記録用 |
P22 | RGB カラーテレビ用 |
P31 | 緑, 90us オシロ用 |
残りの1~2文字のアルファベットは設計によって変わる。
まだ書くべきことはいろいろあるけどとりあえずここまで