IPUT電子工学研究会による様々な研究結果をおいておくところ

ハンモックの設計


機械や部品の保管のための場所が足りなくなったのでベッドを撤去した。ベッドくらい無くても大したことないと考えていたが、寝れなくなったのでQOLがえらく下がった。
しかしすでにベッドを置く場所はないどころかノコギリで解体してしまったので、ハンモックを使うことにしたが、買うのも面白くないので自分で作ることにした。

ハンモックとは網や布の両端を縛って作った寝具である。自分の体重を支えるものであるからにして、適当に作って寝てる間に壊れると下に置いてある工具がぶっ刺さって永遠の眠りにつく。
それは避けたいので、強度計算を行う。

まず材料に網を使うことにする。網は、縄を編んで作ったもので、その強度は力を加える断面にある縄の本数と1本の縄が耐えられる重さの積で表されるはずである。
縄はポリプロピレン製の直径3mmのロープを使うとする。ポリプロピレンの引っ張り強度は30~40MPa程度なので、安全率を2にとって充填率を80%と仮定すれば、
縄1本あたり ( ( 0.003^2/4 )*3.14*0.5*0.8 ) / 9.8 ≒ 8.65 kg に耐えられるということになる。
次にハンモックの耐荷重を決める。私はそこまで重くはないが、乗るのは人間だけではない(その他の寝具が乗るかもしれない)ので、耐荷重を75kgとする。
安全率をさらに2に取り4として、 150kg / 8.65kg ≒ 17本 となる。網を一段編むごとに少なくともこれだけの結び目が必要になる。きりが悪いので20本とする。
ハンモックのサイズは 縦 2.2m 横 1.2m とする。そうすると結び目の間隔は 1.2m / 20本 = 6cm となる。
網を一段編むのに必要な縄の長さは、1.2m * √2 ≒ 1.7m である。次に網が何段あるかを計算する。
まず網一段の長さは √(√(6^2/2)+6^2/2) ≒ 4.7cm なので、 2.2m / 4.7cm ≒ 46.8段 必要になる。きりが悪いので50段にする。
つまり、ハンモックを編むのには 50 * 1.7m = 85m の縄が必要になる。
ユタカメイクの直径3mmで80m巻きのPSロープ(ポリプロピレン製)はひと巻き200円くらいだった。

網を編み編み


早速ホームセンターで縄と木材を買ってきた。木材は、ハンモックの両端につけて包まれないようにするために使う。
網を編むのは蟇股結びで行なった。しかし、網を1メートルくらい編んだところで、網を一段編むのにかかる時間を計測し、その次に結び目を作るのにかかる時間を計測したところ、
計算結果が合わない。原因を探ると、結び目のかぞえ間違いをするのを繰り返しているうち、結び目の数が1.5倍ほど増えていたのが原因だった。うんこ。

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