IPUT電子工学研究会による様々な研究結果をおいておくところ

自作真空管の規格

T34A


T34A(またはT3A4)は、発振回路及び電力増幅回路への使用を目的として設計された直熱三極管です。
構造

プレートは厚さ0.1mmの純ニッケル板で作られ、縦22mm 直径10mmの円筒形に作られている。
グリッドは直径0.5mmの純ニッケル線を、径4.2mmのマンドレルにピッチ約3mmで7.5回巻きして作られたもので、支柱として同じ0.5mmのニッケル線を2本溶接してある。
フィラメントは直径0.1mmの純タングステン線25mmを直線に張ったもの。

バルブは直径15mm、内径12.6mmのガラス管でできている。
電気的特性

増幅率は 5 、相互コンダクタンスは 290 µS 。
フィラメント電圧は3.2~4.1Vで、電流は1.4~1.5A。
歴史

T34Aは2017年の終わりごろから開発が始まり、2018年夏ごろに完成しました。
フィラメント電圧が4Vと扱いにくい電圧だったので、ポータブルラジオ用としてT34Bが作られました。

T34B


T34Bは、携帯ラジオへの使用を目的として設計された直熱三極管です。
フィラメント電源に6Vの鉛蓄電池を使用して動作するように、フィラメント電圧を6Vとし、フィラメント電流はT34Aの1/3に削減されています。
構造

プレートは厚さ0.1mmの純ニッケル板で作られ、縦10mm 直径8mmの円筒形に作られている。
グリッドは直径0.3mmの純ニッケル線を、径4.2mmのマンドレルにピッチ約2mmで巻いて作られたもので、支柱として0.5mmのニッケル線を1本溶接してある。
フィラメントは直径0.05mmの純タングステン線30mmを逆V字型に張ったもので、0.1mmのタングステン線をバネにして保持されている。

バルブは直径25mmのガラス管でできているが、直径15mmのものも作られている。
電気的特性

増幅率は 9 、相互コンダクタンスは 290 µS 。
フィラメント電圧は6Vで、電流は0.5A。
歴史

T34Bは2020年3月に完成しました。

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