IPUT電子工学研究会による様々な研究結果をおいておくところ

電気

高電圧を扱う際


人間の体には電気が流れます。高い電圧を扱う際は、感電が問題となります。
感電を引き起こす電圧は作業者の状態によって開きがありますが、直流では20~30Vあたりから衝撃を感じるようになります。
衝撃の強さは電圧が高いほど、また、回路の内部抵抗が低いほど大きくなります。コンデンサが並列接続された回路は、内部抵抗が低くなります。

また、感電した時に体を流れる電流の経路によっては、弱い衝撃であっても致命傷となりうることがあります。
例えば両腕のそれぞれ、もしくは足と腕に回路が接続されると、その電流経路には心臓があるので危険です。

感電の際の衝撃が大きいと筋肉が収縮してしまい、回路から離れることができなくなることがあります。

まず第一に回路を絶縁して触れられないようにし、回路をいじる際は電源を落としておくのが重要です。

止むを得ず活線回路をいじる際に感電を防ぐには、絶縁手袋を着用する、絶縁された工具を使う、
長袖で厚手の作業着を着用する、絶縁靴を履くなどがありますが、
状況によってはこれ以上の対策が必要なこともあるので、十分な検討が必要です。

高周波の高電圧を扱う際は、話が違ってきます。
たとえ絶縁手袋を着用していても、そこには静電容量があるので感電します。場合によっては近づくだけで感電します。
しかし、高周波電流は表皮効果によって導体の内部には流れない傾向があり、心臓に電流が流れにくいので致命傷となりにくいことが多いです。
ただ、体の外側を電流が流れるということなので、ジュール熱によって皮膚に火傷を負います。これを高周波火傷と言います。

部品の定格


電子部品には定格があります。この定格を超えて負荷をかけると部品の動作が保証されないほか、事故をもたらします。

抵抗器は、その定格を超えた電力を投入すると燃えます。
電解コンデンサは、極性を間違えたり、定格を超えた電圧をかけたりすると爆発します。

電子部品にはバラツキがあり、全てがピッタリ表示通りの特性を持っているわけではないので、
実装した際に設計値より少し大きな負荷がかかってしまうことがありますから、部品の定格に余裕を持たせた設計をする必要があります。
具体的には、設計値から出した定格に、2割から5割ほどの余裕を持たせます。

機械

回転体の扱い


機械には回転する部分があります。回転する部分には何かを巻き込んで事故の原因になるので、
回転体には直接触れられないように何かで遮蔽する必要があります。

工作機械などは、チャックや先端工具などの回転体が露出しています。工作機械を扱う際は、回転体に手や体を近づけないのが大原則ですが、
髪が長い時は結わえて機械に触れないようにする、作業帽および長袖で袖の締まった作業服を着用する、手袋を着用しないなどの準備が必要です。

回転体に部品などが付いている場合、その部品の取り付けが弱いと遠心力で飛んでいき、事故を起こします。
たとえば、チャックキーやチャックハンドルがチャックに付いたまま機械を始動すると飛んで行ってしまいます。

点検


機械を始動する前に、まずその機械に異常がないか必ず点検する必要があります。

化学


実験化学を参照

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