IPUT電子工学研究会による様々な研究結果をおいておくところ

自作の刃


これから先の工作で歯車を作ったりガラスを切ったりしたいのですが、それには特殊な形をした刃物が必要になります。そういうものは自分で作る方が早いのですが、
自分の住んでいる近くの材料店で扱っている鉄材は軒並み軟鉄で、このまま熱して焼き入れしてもあまり硬くなりませんから刃物にできません。
軟鉄を焼き入れするには肌焼き入れという方法を用います。
これは木炭粉をバインダーに混ぜて軟鉄材に塗布し、密封した状態で加熱して浸炭させ、焼き入れする方法です。これによって軟鉄で刃物が作れます。

実験


燃料用の木炭をハンマーで叩いて作った木炭粉に食塩と小麦粉を混ぜて水で練り、適当に切った軟鉄平角棒にベタベタと塗りつけて乾燥させます。
そうしたら適当な缶に入れて密封し、電気炉に入れて900℃で30分くらい加熱します。小麦粉の焼けたいい匂いがします。
炉から取り出して食塩水で急冷したら出来上がりです。

十分冷めてから肌焼き入れしたそれに硬く尖った石を打ち付けると火花が出ました。焼き入れができています。
グラインダーで削ってみても、肌焼き入れしない軟鉄棒と肌焼き入れした軟鉄棒では火花の量が全然違います。



実験で作った焼き入れ軟鉄平角棒をグラインダーで研いで鋭角を作り、ガラス管に当てて引くと傷が入りました。少なくともガラスを切れる硬度があるようです。

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