IPUT電子工学研究会による様々な研究結果をおいておくところ

高電圧出力直流増幅回路




高電圧まで出力できる直流増幅回路で、出力トランジスタ次第で電流容量も大きくできる。
供給電圧が 250V のとき、出力は 0.6 ~ 245V が得られる。真空管カーブトレーサや高電圧可変電源などの出力段に使える。
出力トランジスタ(Q1)には高耐圧かつ出力電流が大きいもの(2SC30392SC3631)を使い、
帰還トランジスタ(Q2)にはMPSA42など高耐圧のものを使う。
Q3 はバッファ用のエミッタフォロワで、2SA1015などのPNPトランジスタを使う。Q2 のベースにつながっている可変抵抗は出力オフセット調整用。
オフセットの調整で増幅率が変わってしまうため、調整が煩雑になる欠点がある。

トランジスタの直列接続




この回路は粒子加速器などに使われているスイッチング回路で、n 個のトランジスタを直列接続して耐圧を n 倍にする。たとえばTTC014を5個使うと4500V耐圧になる。
この回路に使う保護ダイオードは逆耐圧が供給電圧以上のものでなければならない。供給電圧が 4000V なら、余裕を持って 4500V 以上のものが必要である。
ダイオードを直列接続して耐圧をあげても良い。

静電偏向ブラウン管用の偏向回路




差動増幅回路を応用した偏向回路。出力トランジスタ(Q1, Q2)には高耐圧のもの(2SC30392SC3631)を使う。
Q3 は約 2mA の定電流源で、2SC1815 などの小信号トランジスタが使える。入力感度は 3Vp-p ほどで、供給電圧が 300V のとき 200Vp-p ほどの出力振幅を得られるため、様々なブラウン管を駆動できる。

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