IPUT電子工学研究会による様々な研究結果をおいておくところ

工事中

ブロッキング発振回路




ブロッキング発振回路は幅の短いパルスを発振する回路で、出力振幅が大きいので簡易的な昇圧回路(ジュールシーフ)や、ノコギリ波発振回路を作るのによく用いられる。
無安定マルチバイブレータ回路と似ているところがあり、バイアスをかければ単安定マルチバイブレータと同じような動作が行えるので、分周回路にも用いられる。
ただしトランス結合を用いている以上、本質的に双安定動作はできない。パルス幅を長くして矩形波を得るには、グリッドと直列に数百Ωの抵抗を入れれば良い。
パルス幅はトランスの漏れインダクタンスと浮遊容量で決まるため、パルス幅を短くするには出来るだけトランスの結合係数を上げ、透磁率の高い鉄心を使って巻き数を少なくする。
発振周波数はグリッドのコンデンサと抵抗の値で決まる。また、ノコギリ波を得るにはB電源とトランスの間に抵抗を挿入し、それとGNDの間にコンデンサを入れる。
トリガーをかけるにはトランスの2次側(グリッド側)のGNDの間に抵抗を挿入し、そこに正のパルスを入力すると同期する。
トリガーで同期する回路では、トリガー信号を入力しない状態の発振周波数がトリガー信号の周波数より高い場合、自己トリガーと外部トリガーが別でかかるので期待通りの動作をしない。
アームストロング発振回路やハートレー発振回路は、グリッド回路の時定数が大きい時にブロッキング発振を起こすことがある。超再生回路ではこれを利用してクエンチング発振を行うものがある。
動作

電源が投入された時、グリッド電圧は約 0V なのでプレート電流が流れる。

プレート電流が流れるとトランスを介してグリッド電圧が上がるので、プレート電流は急速に増大する(正帰還)。
この時グリッド電圧が正電圧になるためグリッド電流が流れ、コンデンサはカットオフ電圧より十分大きい負電圧に充電される。
プレート電流が飽和すると、トランスを介して送られる帰還電圧が減少、グリッド電圧は下がり、正帰還のためプレート電流は急速に減少し、ゼロになる。
コンデンサは真空管をカットオフさせるより十分大きな電圧に充電されていて、グリッド抵抗を介して電荷が放電され、
グリッド電圧がカットオフ電圧になるとプレート電流が流れ始め、再び発振が起こる。

ノコギリ波発振回路


・ディスクリートサイリスタ
・ネオン管
・ブロッキング発振回路
・ブートストラップ回路

水晶発振回路


・PGピアース発振回路
・電子結合発振回路

PLL式高周波発振器

誘導加熱用

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