IPUT電子工学研究会による様々な研究結果をおいておくところ

ブラウン管の応用


ブラウン管の基礎を先に読んでおくと理解が早いと思います

ブラウン管を使った波形の表示(オシロスコープ)


生き物の目は、光点を明滅させる頻度を高くしていくと、だんだん明滅を認識できにくくなる。
人間の目には、だいたい70~100Hz以上の周波数で点滅しているものは連続点灯しているように見える。この周波数をフリッカー融合周波数という。

フリッカー融合周波数以上の周波数のノコギリ波を、ブラウン管の2対ある偏向系のうち1つに入力すると輝点は高速で移動し、人間の目にはあたかも線のように見える。こうして得られた線を輝線と呼ぶ。
輝線が表示された状態で、もう一対の偏向系に測定すべき信号を入力すると、時間と電圧によるグラフ、いわゆる波形が画面上に得られる。これはつまりオシロスコープである。
このように輝線に何らかの信号を載せてやったものを走査線といい、走査線を作ることを走査という。

ちなみにブラウン自身がオシロスコープを作った時代には真空管がまだなかったので、走査は回転鏡を使っていた。
現在のオシロスコープのように画面上に直接波形を写すようにしたのはツェネックによる改良後である。

ブラウン管による画像の表示


ブラウン管の水平と垂直両方の偏向系にそれぞれ周波数の異なるノコギリ波を入力すると、スクリーンには四角い像が出る。これをラスターという。
ラスター中を移動する輝点の明るさをその位置によって変えていくと、ブラウン管に画像を表示することができる。

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